eGFR・eGFRcys・CCr・体表面積
腎機能の推算を、その場で。
日本腎臓学会の推算式による eGFR、シスタチンCによる eGFRcys、Cockcroft-Gault 式による CCr、藤本式による体表面積。値を入れるとこの画面で計算します。アプリ版はすべて端末内で完結し、通信を必要としません。
計算結果
この計算はブラウザ内で実行され、入力した値がサーバーへ送信されることはありません。
なぜ 2 つの推算値を並べるのか
クレアチニンが腎機能を過大評価する場面がある。
血清クレアチニンは筋肉から産生されるため、筋肉量が少ないほど低く出ます。サルコペニアの方、高齢の方、長期臥床の方では、腎機能が実際より良く見えることがあります。
シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくく、この場面での参考値になります。 RenalCalc は eGFR を主、eGFRcys を参考として同じカードに並べ、CKD 病期を色で併記します。上の初期値(82歳・女性・体重42kg)はまさにその一例で、2 つの推算値が別の区分に落ちます。
ただしシスタチンC も万能ではありません。妊娠・HIV 感染・甲状腺機能障害、著しい筋肉量では値が動きます。アプリの計算式画面には、この注意も併記しています。
採用している推算式
式と出典を、隠さず載せる。
参考値を出すツールである以上、どの式を使っているかは利用者が確認できるべきです。アプリ内の「計算式」画面にも同じ内容を掲載しています。
| 指標 | 式 | 出典 |
|---|---|---|
| eGFR | 194 × SCr^-1.094 × age^-0.287女性は × 0.739 |
日本腎臓学会 CKD 診療ガイドライン 2018 cdn.jsn.or.jp |
| eGFRcys | (104 × CysC^-1.019 × 0.996^age) − 8女性は括弧内に × 0.929 |
エビデンスに基づく CKD 診療ガイドライン 2023 / Horio M, et al. Am J Kidney Dis. 2013;61(2):197-203 PubMed 22892396 |
| CCr | ((140 − age) × weight) / (72 × SCr)女性は × 0.85 |
Cockcroft DW, Gault MH. Nephron. 1976;16(1):31-41 PubMed 1244564 |
| BSA | 0.008883 × weight^0.444 × height^0.663藤本式 |
藤本ら. 日本衛生学雑誌 1968;23(5):443-450 CiNii Research |
eGFR は日本腎臓学会の推算式、BSA は藤本式。いずれも日本人を対象に導出された式です。
GFR 区分
病期は、丸める前の値で判定する。
表示は小数第 1 位までですが、区分の判定には丸める前の値を使います。 89.95 は「90」と表示されますが G2 です。表示のための丸めが判定に混ざると、境界のすぐ下で 1 段軽い区分が出ます。
| 区分 | eGFR(mL/min/1.73m²) | 説明 |
|---|---|---|
| G1 | 90 以上 | 正常または高値 |
| G2 | 60 〜 89 | 正常または軽度低下 |
| G3a | 45 〜 59 | 軽度〜中等度低下 |
| G3b | 30 〜 44 | 中等度〜高度低下 |
| G4 | 15 〜 29 | 高度低下 |
| G5 | 15 未満 | 末期腎不全 |
アプリ版
通信しない計算機。
iPhone 版は通信を必要としません。入力した値は端末に保存されず、外部にも送信されません。電波の届かない場所でも同じように使えます。
端末に残るもの
年齢・性別・身長・体重・血清クレアチニン・シスタチンCの入力値は保存されません。端末に残るのは、レビュー依頼を表示する時期を判断するための「計算回数」と「初回起動日時」だけです。